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動脈硬化とは レンタル
血管年齢測定システム「メディカルアナライザー」
【血管年齢とは】
まず、「血管年齢」という言葉は正式な医学用語ではありません。
ですので医学的に正確な定義というのは存在しないのですが、
多くの血管年齢測定器が加速度脈波を測定する機器であることから、
ここでは「加速度脈波の測定と、測定結果から得られる情報」を基本に血管年齢について解説します。


「脈波」 → 「容積脈波」 → 「加速度脈波」
1) 脈波
人体に赤外線をあてると、その一部は皮膚表面だけでなく皮下組織にまで到達してから反射して再び体外に出てきます。
この反射波は特別なセンサーで計測することが可能です。
赤外線は血中のヘモグロビンで吸収されるため、動脈の上で測定すると、反射波は血流にシンクロして増減します。
この赤外線反射波の増減を経過時間と共にグラフで表したのが脈波です。
(右図、白線)


2) 容積脈波
上記のようにして測定した脈波の数値データを微分して求めたのが容積脈波です
(右図、青線)
3) 加速度脈波
上記の容積脈波を更にもう一度微分して(脈波から2回微分したことになる)求めたのが加速度脈波です。
この加速度脈波のグラフからは、血流や血管に関する情報を数多く読み取ることができます。
(右図、黄線)
血管も歳をとる】
加速度脈波のグラフは、年齢によって大きく変化します
下図、左は若い方の平均的な加速度脈波、右は高齢者の平均的な加速度脈波のグラフです

30歳の平均的な加速度脈波

  70歳の平均的な加速度脈波

       a点 : 血管膨張速度の変化率が最大の点
       b点 : 血管膨張速度の減速率が極大の点。動脈の伸展性が悪くなると浅くなる
       c点 : 循環抵抗による反射波の終点。循環抵抗が高くなると深くなる。

b点とd点に注目してください
b点は、若いうちは深く、年配者になると浅くなっています
これは、動脈の伸展性が悪くなっていることを表します(血管が拡張しにくくなっている)
d点は逆に、若いうちは浅く、年配者になると深くなっています
これは、血管を流れる血液の抵抗が大きく(血液が流れにくく)なっていることを表しています


年代別平均的な加速度脈波グラフ
20〜30代 40代 50代 60代以上
加速度脈波で血管の状態がわかる
加速度脈波(APG)は指先で測定できる脈圧の波ですから、この波形は循環機能についての多くの情報を含んでいます。とくに血管の情報、たとえば血管の硬さや緊張状態に関して多くの情報を含むことは、その原理からいって当然です。
だから、もし加速度脈波(APG)に波形を一定の基準で、適切に分析できるなら、私たちは自分の指先で得られた波形によって、自分の血管状態がどうなっているのか、血管の老化の度合いを予測することが可能になります。
加速度脈波で血管老化の早期発見をしよう
血管が老化してくるとそれに伴って疾患を併発します。多くは軽いうちならば治すことが可能です。危険分子を早期に見つけて処置すればよいからです。しかし、血管の老化は、かなり進行して各臓器にある程度の障害を与えるようになってはじめて症状が出てくる場合が多いのです。手軽な検査で血管の状態を検知することが望まれます。加速度脈波(APG)による診断は、その有力な手段となります。
血管老化偏差値(スコア)を求める】
Waveform indexの年齢別偏差値をとれば、生活年齢(実年齢)に対して血管年齢ともいうべきものが得られるようになります。
この偏差値を血管老化偏差値(スコア)と呼びます。
血管老化偏差値(スコア)を求めるためには、各年齢層における脈波波形からWaveform index[1]の平均値と標準偏差を求めておきます。被測定者の脈波波形のWaveform index[1]を求めて、次式に従って、血管老化偏差値(スコア)[1]を算出します。
得られた血管老化偏差値(スコア)が、血管の老化度、つまり各年齢層における相対的な動脈壁の硬化度および機能的緊張度を表すことになります。
血管老化偏差値(スコア)が示す動脈硬化リスクは?
これらの結果をまとめますと、血管老化偏差値(スコア)[1]が高いと判定された場合には、大動脈硬化リスクは約2倍、高血圧リスクは約4倍、眼底動脈硬化リスクは約3.5倍です。 これらを検討した結果、血管老化スコア法によるAPG波形評価は、血管老化の進行をよく予測できるという結論に至りました。
新しい健康指標で血管老化を見よう
加速度脈波測定に基づく血管老化スクア法により、血管老化すなわち動脈硬化の進行に度合いを把握できます。血管老化度(動脈壁弾力性)を予測することが、加速度脈波を新しい健康指標として用いることを可能にします。
その際、血管老化偏差値(スコア)を7段階に偏差値に分けてランク付けし、それぞれ評価基準を示すことによって、わかりやすい健康指標の目安として、診断や予防に役立てることができます。
参考文献

1)西尾豊:指尖容積脈波の微分波形について. 脈波 1973,3(2):127-130.
2)佐野祐司ら:加速度脈波による血液循環の評価とその応用. 労働科学 1985,61(3):129-143.
3)高田晴子ら:加速度脈波の4種類の波形型を特徴づける要因の検討. 日本臨床生理誌 1996,26(4):245-252
4)鷲野嘉映、高田晴子ら:加速度脈波に及ぼすニトログリセリン負荷、寒冷負荷及び起立負荷の影響. 日本臨床生理誌 1996,26(3):271-279.
5)Takada H et al:Acceleration plethysmography to evaluate aging effect in cardiovascular system. Med. Prog. technol. 1997,21:205-210.
6)高田晴子ら:加速度脈波による末梢血行動態の評価:ニコチン摂取と無酸素運動の影響. 日本臨床生理誌 1998,28(5):257-265.
7)Takada H et al: The relative vascular age derived from acceleration plethysmogram:A new attempt. Jpn.J.Appl.Physiol. 1998,28:115-21.
8)高田晴子ら:加速度脈波と血管年齢. 教育医学 1998,44:353-359.
9)鷲野嘉映、高田晴子ら:加速度脈波の成分波とa-e間隔の変動. 日本臨床生理誌 2000,30(1):27-34.
10)高田晴子ら:加速度脈波の波形再現性:血管年齢評価法策定のための基礎情報として. 教育医学:2001,47(2):171-179.
11)Yoko Aiba et al:Peripheral hemodynamics evaluated by acceleration plethysmography in workers exposed to lead:Indust. Health1999,37:3-8.
12)Takada H: Proposal of Aging Score Method by Acceleration Plethysmograph. 日本総合健診医誌 2002,29(5):23-29.
13)高田晴子ら:加速度脈波・血管老化指数で判断する糖尿病患者の治療効果 第44回日本糖尿病学会抄録 (2001.4)
14)高田晴子ら:The evaluation method for vascular aging by acceleration plethysmography:第9回目・韓健康教育シンポジウム抄録 (2001.8)
15)高田晴子ら:加速度脈波・血管老化スコアの健康指標としての妥当性の検討. 第43回日本人間ドック学会抄 (2002.8)
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